2013年は、多店舗展開と社内の組織化に踏み切った1年だったと言えます。この2年ほど前から拠点ごとの業務効率や社員の働き方について考えてきた中で、薬剤師が薬を届けるため、遠方まで出向かねばならない体制も改めるべきと考えるようになったのです。これまで大野城店が、久留米や福津、姪浜あたりまで薬を運んでいましたから、それなりの人数を配置していたとはいえ、業務効率が良いとは決して言えない状況でした。そこで、久留米店、姪浜店、福津店と、一気に店舗網を拡充させました。

 

この年は当時流行っていた「恋するフォーチュンクッキー」のフリを無理矢理覚えさせられた(笑)…という社員もいると思いますが、あれも、店舗・部署ごとのチームワークを意識し、社内の組織化を進める取り組みの1つでした。

 

 

この頃になると、在宅診療分野への進出を検討している開業の先生方から、相談もたびたび受けるようになります。国が進める医療政策の影響もあって、開業しさえすれば医師は食っていける…という時代ではなくなってきたのです。まさに現代は、医師も自身の専門性と収益性、経営計画について考えねばなりません。そのお手伝いをするのも我々の重要な業務の1つであり、この年は有床診である医院さん、久留米の医院さんからの依頼により、在宅対象の薬局を開局することになりました。

 

この頃になると、県内の医療機関内でも“在宅と言えばきらり”という評判が高まってきたらしく、当時は久留米のあるクリニックの事務長だった山崎氏に呼ばれて面談。医療と薬局との将来ビジョンについて意気投合し、その後、弊社の取締役に就いていただいています。